◆展示自転車一覧◆
ALEX MOULTON(アレックスモールトン)
CINELLI / SUPER CORSA(チネリ/スーパーコルサ)
CINELLI / LASER MIA(チネリ/レーザーミア)
DE ROSA 35th anniversary bike(デローザ35周年限定モデル)
東叡スポルティーフ
ALEX MOULTON(アレックスモールトン)
アレックスモールトンは、イギリスの技術者、アレックス・モールトン博士(1920-2012)が1962年に設立した小径自転車メーカーです。
今までにない自転車を作ろうと、小径の高圧タイヤに独自のゴムサスペンションを持ち、ハンドルポスト・サドルポスト・メインフレームの形状からFフレームと呼ばれるフレームを持つミニベロ(小径車)「モールトン・バイシクル」を開発しましたが、1960年代末には同社を他社に売却しました。
その後1980年代に入るとモールトン・バイシクルの権利を買い戻し、外見を以前のモデルとは大幅に異なる特徴的なトラスフレームを採用し、再びモールトン ミニベロの製造販売を開始させました。
モールトン・サスペンションとその独特なトラスフレームによって設計されたミニベロシリーズは、イギリスの長い歴史と伝統から生まれ、世界の第一級品として賞賛されています。
ミニベロは、シルキーライドと称される絹のように滑らかな乗り心地と、独走での世界最高速度記録を保持する高次元のスポーツ走行性能を持つ自転車です。
CINELLI / SUPER CORSA(チネリ/スーパーコルサ)
チネリは、イタリアを代表する自転車メーカーです。イタリアのサイクリスト協会の元会長兼元プロロードレーサーだったチーノ チネリによって1948年に設立されました。
良質なバイクに始まり、アルミハンドルバー、樹脂製のサドル、ストラップやクイックリリースペダルなどを開発しました。現在までに様々なパーツやアパレルも手がけるようになり、チネリは総合自転車ブランドとなりました。
創業者のチーノ チネリが設計をしたこのスーパーコルサはあまりにも有名なモデルで、クロモリ全盛時代はサイクリストの憧れでした。
プロレスラーだった力道山が愛用したことや1964年の東京オリンピックを通じ
その後の日本のロードレーサー(ロードバイク)に多大な影響を与えた自転車としても有名です。
このスーパーコルサですが、1ドル360円の時代に、30万円以上したといいます。
アルミやカーボンが台頭してきた後もイタリアで生産が続けられ、細部を変更しながら今もラインナップに残っており、登場以来から変わらずイタリアン・ロード不朽の名作として、チネリの象徴であり続けています。
CINELLI / LASER MIA(チネリ/レーザーミア)
チネリは、イタリアを代表する自転車メーカーです。イタリアのサイクリスト協会の元会長兼元プロロードレーサーだったチーノ チネリによって1948年に設立されました。
良質なバイクに始まり、アルミハンドルバー、樹脂製のサドル、ストラップやクイックリリースペダルなどを開発しました。現在までに様々なパーツやアパレルも手がけるようになり、チネリは総合自転車ブランドとなりました。
レーザーミアを語る前に、まずレーザーについて少しご紹介します。
1980年代に登場したチネリのレーザーは、80年代に200本のみ作られ、うち100台は一台一台選手のオーダーに合わせて作られたスペシャルバイクです。
曲げ加工をした鋼板を溶接したり、パテ盛りで滑らかな曲線に整えたそのフレームワークはすべて規格品ではなく、現物合わせの職人技で作られており、その美しさからニューヨーク近代美術館 MOMAにも展示されています。
そんなチネリのレーザーを2013年にこのバイクのためにデザイナーやエンジニアでプロジェクトチームを立ち上げ、フルカーボンで蘇らせたのがレーザーミアです。
クロモリフレームに比べてかなり軽く、フレーム重量はなんと980g。イタリアの工房で製作されているこのレーザーミアは受注生産品で、納期は3か月から半年ほどかかります。
ハンガーからシートチューブまでのフレームサイズは10mm刻みで対応が可能、色はレーザーブルーのみとなっています。
DE ROSA 35th anniversary bike(デローザ35周年限定モデル)
ウーゴ・デ・ローザ・エ・フィーリは、イタリアの名門ロードバイクメーカー、通称はデローザです。
12歳の時から自転車のフレーム作りに携わってきたウーゴ・デローザが1953年、18歳の時に独立して自らの名前を冠した自転車メーカーを興しました。それが現在のデローザの始まりです。
創業当時はスチールフレームが主流でしたが、ウーゴ氏は修行先から叩き込まれた手法に独自の解釈を加え、若くして溶接技術と理論を構築しました。
デローザの特徴は技術力の高いハンドメイドにあり、デザイン性はもちろん、安定性・運動性も兼ね備えています。
カフェアグスタにあるデローザのバイクは、1989年に製造されたとても貴重な35周年限定モデルです。
こちらはホリゾンタルフレームのクロモリロードで、カンパニョーロのデルタブレーキを採用しています。
東叡スポルティーフ
東叡社は1955(昭和30)年に、丸都自転車の工場長だった打保梅冶氏によって設立された、ハンドメイドによるスポーツ車のフレームと完成車製作を専門とした工房です。上野で設立されたのち、荒川区町屋、埼玉県浦和への移転を経て、現在は埼玉県川口に工房を構えています。
そしてスポルティーフとは、ロードバイクと同じ700cホイールを採用した快走ツーリングバイクのことです。
ランドナーは太めのタイヤを採用していますが、スポルティーフはランドナーより細めのタイヤを採用しています。しかしロードバイクのように細すぎることはなく多少の悪路でも安定して走行が可能です。また、ロードバイクやクロスバイクが軽量を考えてアルミフレーム、カーボンフレームで作られているのに対し、ツーリング向けモデルであるスポルティーフは長距離でも疲れにくいクロモリが使用されています。
カフェアグスタに展示されている東叡スポルティーフには、直付けヘッドライト(ソービッツ社/フランス)、直付けテールライト、チェーンプロテクター、リアブレーキケーブル内蔵、フロントキャリア電気配線内臓、クランクシャフトキャップ(削り出し/東叡製)の特殊工作が施されています。
・フレーム素材:クロモリ
・コンポーネント:Campagnolo Nuovo Record、クランク:TA、ハブ:DURA ACE、サドル:Brooks Swallow
・ホイール:MAVIC OPEN PRO
・変則数:2×6
・トップチューブ:約530mm
・シートチューブ:約540mm